欅坂9th(幻)選抜フォーメーションの考察と感想

2019年9月8日、「欅ってかけない」で、欅坂の9th選抜フォーメーションが発表されました。

8thまではメンバーの脱退や休業などはありながらも一期生の全員選抜だったので、番組予告で選抜制が導入されることが発表されてから、ファンの間でもかなりザワついていましたね。

今回の選抜制にはファンの間でもかなり賛否がわかれていますが、個人的な感想と今回のフォーメーションに対する考察について書いていきます。

・選抜制について

まず選抜制の是非ですが、個人的には大賛成です。現在(2019年9月)の欅坂は一期と二期生をあわせて26人。そもそも全員選抜とするにはあまりに人数が多すぎます。歌番組などに出現しても人数が多すぎるとわちゃわちゃしてよくわかんない感じになりますし、引き続き一期生全員選抜となったら二期生の意義がなくなります。二期生をとった時点で運営としても選抜制の導入は確定事項だったと思います。

そもそもけやき坂(現日向坂)が加入した時点で選抜が導入されてもおかしくなかった。ひらがなけやきの不遇は冠番組や全体ライブでの出番の少なさやシングルの表題がもらえないことからも推して知るべしでしたが、その犠牲の上に成り立っていた全員選抜でした。

キャプテンの菅井のいっていた停滞感というのは(シングルが出ていないことを除いても)私自身も感じていましたし、今回の選抜もかなりワクワクしてみていました。

・フォーメーション

黒い羊と同様に、7-5-5の17人のフォーメーションでした。17/26人ですが、適切なラインと思います。これ以上選抜人数が多いと外されたメンバーの精神的な負担もかなり増えそうですし、乃木坂でいうアンダーのような活動をするとしても支障がありそうですしね。

3列目メンバー

3列目メンバーは土生、梨加、井上、原田、関、上村、藤吉でした。3列目の中ではフォーメーション的に両端が一番重要になってきそうです。ダンス全体でも前に人がいないので目立つ場所ですし、パフォーマンスの映えるメンバーが入るべきポジションです。そこに土生と藤吉が入りました。土生は5thからフロント常連でしたが、8thで2列目、今回で3列目です。徐々に列が下がってることもあり、本人も悔しそうでしたね。でもモデルとしても活躍してますし、初期のけやかけの頃に比べると殻を破って独自のキャラをもっているので、今後も選抜から外されることはないんじゃないかと思います。藤吉も高身長のショートヘアで欅の作風に合う独特の雰囲気があり、運営の期待が伺えます。

復帰したばかりの原田葵の3列目センターで選ばれたことについても、ネット上では「頑張ってきたメンバーを差し置いて選抜されるのはおかしい」などのコメントもありましたが、逆にここで選抜しなければ戻ってきた意味もないでしょうに。キャプテンのいう停滞感、マンネリを打ち破るためにも原田の選抜は必須と思います。3列目真ん中という復帰して慣らしていくにも絶好のポジションですよね。日向でいうとこの上村ポジション。一期の年少組で勉強もできる、顔も整っている原田は運営としても今後の期待値が高いメンバーでしょう。

他の4人についてはまさに当落線上のメンツでしょうね。渡辺梨加と上村は顔が良く(ほぼそれだけで)ファン人気も高いメンバーですが、いかんせん大人しすぎます。最近のけやかけでもろくに喋ってるところを見ないですし、盛り上げようという気が感じられません。アイドルは芸人じゃないんだから盛り上げなくてもいいという意見もよく聞かれますが、他に冠番組が全くないのにここで頑張らなくてどこで頑張るのかという話です。別に笑いのセンスなどは関係なく頑張ってる姿にファンは惹かれるのです。本人たちも落選を覚悟していたのか「選ばれないと思っていたので・・」「がんばります」というなんとも覇気を感じないコメントでした。意気込みを聞かれてがんばりますって小学生レベルですよね。ただまあ顔が良いというのはアイドルにとっては必須の強みではあるので、それも含めこのポジションなんでしょう。言葉からはあまり伝わってきませんでしたが本当に頑張ってほしいものです。梨加の初期のけやかけでのはっちゃけぶりはかなり好きでした。

井上と関の場所は長沢くんあたりの一期生が入るかと思いましたが、二期生でした(正直二期生は森田と田村、藤吉しか入らないと思ってました)。井上はコメントもハキハキしてて好印象でしたね。顔立ちもアイドルと言うよりは女優顔ですが整ってますし、なんか期待できる気がします。関はまだなんとも。ただ二期生はまだまだ位置づけも確立していませんし、田村森田以外は横並びだと思ってるので、ここから爪痕を残して前に進んでいってほしいものです。

2列目メンバー

2列目は武元、菅井、森田、守屋、佐藤の5名でした。この5名はかなり意外でした。まず菅井と守屋が裏センターの両脇のポジションで、8thの黒い羊と同様のポジションです(8thは理佐が裏センターでした)。裏センターとその両脇はテレビで抜かれることの多い場所なので序列の高いポジションですが、ここにキャプテンと副キャプテンを置くのは1stから続く欅坂の一つの形ですね。メンバーを一新しながらも要所要所は従来の欅坂の形を残しているのがわかります。この2人のこの場所での選出は文句はありません。菅井は品の良さと笑顔で高い好感度を誇り、けやかけでもイジられながらも笑いや和みを提供してくれてますし、主将としてまとめてるのかどうかはおいておいても欅坂に必要なメンバーでしょう。正直フロントでもおかしくないと思っていました。守屋も副将として何か活動してるのかというのはおいておいても、最近のけやかけでもガヤを頑張っていますし、積極性が見えます。もともと負けず嫌いですし、意外と二期生を気にかけるコメントをしっかりしてたので、中列からみんなを支えていってほしいところです。おそらくこの2人も役職付きなので、(特に守屋は)3列目になることは合っても選抜からは外されないでしょうね。

森田ひかるの2列目センターについては納得の選出でした。もともと二期でも田村と並んでトップの人気を持ちますし、身長は低いですが表情やダンスなど目をひきます。けやかけの運動能力テストでもこの2人がトップで、パフォーマンスでも期待できます。選抜と聞いたときにはこの2人は入ってくるだろうと多くのファンも思ってたと思いますが、身長も低い分シンメを意識する欅坂の中でこのポジションは似合いますね。これからの欅坂で重要な存在になっていくでしょう。

2列目の左右の佐藤と武元についてはかなり意外でした。武元はもともと佐藤推しというところもありましたし、そこらへんも考慮されたシンメなのかもしれません。武元はダンスが上手くて小動物的な感じでメンバー内人気も高いということですが自分はその魅力はイマイチ伝わってきません。ダンスができる尾関的な感じでしょうか?ただこのポジションに入るということはそれだけの魅力を運営は感じているということですし、MVや音楽番組でのパフォを含め期待してみて行きたいと思います。佐藤も前作フロントではありましたが、それこそ3列目の二期生ポジションで名前が呼ばれなかった時点で選抜落ちだと思ってました。ただなんやかんや言われていますが顔は整っていますし、一時期よりは笑顔が増え、いつぞやのけやかけでミスチルの桜井さんイジりを自分から喋ってたあたりで「おっ」と思った感じはありました。美大出身やバレエ経験の体の柔らかさ、足長など欅坂メン全体でもかなり強みを持ってるはずのメンバーではあるので(その割に存在感が薄い)、そこらへんを運営が評価したのかなと。ちなみに自分はアイドルの整形はそれで違和感なく可愛いなら全然ウェルカム派です。さくらたん可愛い。

フロントメンバー

フロントは小林、松田、平手、田村、理佐でした。9作連続センターは平手でしたね。ちなみに自分の予想としては本命が平手友梨奈のセンター、対抗が小林由依、大穴で二期生の森田ひかるだと思ってました。欅坂というファンの持つイメージやブランドは「平手友梨奈」という存在そのものでもあるので、運営はそこを崩しませんでした。

まず理佐ですが、前回の裏センターからフロントに復帰しました。モデルとして活躍し、写真集の売上でもその高い人気を改めて示しており、フロントとしての選出は文句のないところでしょう。スタイルが良いため見栄えが良く、アンビバレントや黒い羊ではダンス力やパフォーマンス力も向上しています。けやかけでは物静かであまり発言もなく目立ちませんが、良くも悪くも初期からブレません。まぁそれでこれだけ人気なんだから理佐はこれでいいんでしょう。忘れかけていた気持ちを取り戻し、輝け、理佐らしく。

そして理佐のシンメは小林でした。小林はこれで5作連続のフロントとなります。理佐と同じく3列目になったことがないメンバーで、昨年度の紅白やレコ大では平手の代わりにセンターを務め、今年の歌番組でのサイレントマジョリティーでも代理センターを務め堂々のパフォーマンスをしていました。黒い羊でも重要な役どころを果たしており、運営からパフォーマンス面において最も信頼されているメンバーだと考えています。けやかけでは石森から「何もしてなくても映る」と言われてはいましたがワードセンスの高さから見せ場をよく作っており、最近は笑顔も多く、小顔でスタイルも良く華があります。今回のコメントでも伏し目がちなメンバーが多い中、選抜から生じる批判や作品の評価を想定しつつ「責任感をもつ」としっかり前を向いてコメントしており、プロ意識の高さを感じます。ほんとコメント面だけでも梨加や上村は小林の爪の垢を煎じて飲んでほしいところです。

そしてセンターの両サイドの重要なポジションは二期生の田村と松田でした。理佐小林がフロント端で呼ばれた時点で田村がここに入るのはなんとなく予想できました。田村はアイドルとして正統派のビジュアルを持ち、もともと欅ファン、また運動神経も良くフワフワした喋り方と相まって人気も高く、二期生の中でも即戦力のメンバーでしたのでフロントも納得です。二期生ですがメンバー全体の中でそこまで若いほうでもないのでメディア含めどんどん前に出していくべきでしょう。バラエティなど外番組含め欅坂の顔になりうる存在だと思います。対して松田の選出は完全に予想外でした。前髪を作ったことにより可愛さはアップしたり外番組で爪痕残したりとありましたが、そこまで人気メンバーというわけでもなく、やはりこのポジションは意外です。ただまとめサイトなどでのコメントにもありますが、けやかけ独特の雰囲気にも飲まれずに笑顔でハキハキ発言しているところや2期生のなかでもまとめ役であったりとか、選抜のコメントも選ばれなかった一期生に気後れすることなく素直に嬉しいとコメントしており、何か変えてくれそうな雰囲気はあります。他にも私達が把握していない優れた点があるのでしょう。松田がこのまま欅に必要不可欠な存在になるのか、はたまた徐々に列が下がったり選抜外になっていくのかは全く予想ができませんが、欅で数少ない明るいキャラなので、どんどんグループの雰囲気を変えていってほしいですね。

そしてセンターは平手友梨奈でした。9thでセンターから外すのではないかという話題はあり私もその可能性はあると思っていましたが、だとしても選抜から外すことは絶対にないと思ってましたので、理佐と小林が呼ばれた時点でセンターは平手で確定だと思いました。一般層において欅坂といえば平手ですし、サイレントマジョリティーから作り上げた欅坂の独特の世界観を守りつつ新しい風を取り入れる方法として、センターを平手、フロント常連の小林と理佐を前列に起き、2列目シンメに菅井守屋を残すことで軸を残しつつ二期生を大量にいれるという方法をとったのだと思います。

菅井の言う停滞感を生み出した理由の一つに、ずっとセンターを務めている平手の近年の欠場や好不調の波(主に不調)であるのは言わずもがなですが、それでも平手の表現力という言葉だけでは説明できないカリスマ性は凄まじいものがあります。不調なパフォーマンスや欠場がありながらもその行動が話題になり一部神格化されるのはまるでロックスターのようです。そして欅坂において辛いのはこの天才が最年少だったという点に尽きるとおもいます。当初最年少センターとして話題になった反面、このため欅坂では「次世代エース」という言葉が使いにくく、なおさらセンター交代が予想できないものになってしまいました。

そういう意味では今回選抜制導入とともにセンターを外すというのは十分可能性はあると思いましたし、その場合は小林あたりをセンターに据えて裏センターに平手を置き、センター交代を掲げながらも平手を軸においてパフォーマンスをするんじゃないかとか空想してました。

自分としては欅坂が波のある平手を中心に据えて行くところまで行くというスタンスでも別にいいと思っているのですが、やはり昨今の低調なパフォーマンスや欠場の多さは気になります。公式では整形外科的な病名を欠場の理由としています。実際そうなのかもしれませんし、「てちはリミッターを外してパフォーマンスをするから怪我をしちゃうんだ!」と熱狂的なファンのコメントをたまに見ますが、 プロスポーツ選手じゃあるまいし、他のメンバーが大して怪我などもなくやってることやテレビ番組での態度を考えると、精神的な問題がベースにあるんでしょう(多分多くのファンもそう思ってますよね)。

とはいえ今回の選抜発表のスタジオでの平手は腕を吊るしながらも表情がやわらかく、9thに大して前向きな発言をしていたのはかなり好印象でした。前作から期間があいてますし、発表が平手の回復待ちで遅れてるとすればファンとしてはかなりヤキモキしますが。。早く次回作聴きたい観たい!というか10月のプールと砂塵ってあれなんなのか早く公式でアナウンスしてよ!

長くなったので選抜落ちしたメンバーに対する意見についてはまた次回。

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